- 本記事は生成AIを用いて作成しています。内容の正確性には配慮していますが、保証はいたしかねますので、複数の情報源をご確認のうえ、ご判断ください。
時制・相:形態と時間表現
講義 / 演習
本演習(時制・相:形態と時間表現)の概要
この演習編では、「時制・相:形態と時間表現(講義編)」で学習した英語の時制(現在・過去・未来)と相(基本・進行・完了・完了進行)に関する知識を、具体的な問題演習を通じて定着させ、応用力を高めることを目的とします。講義で理解した各時制・相の形態、核心的な意味、そして多様な用法を、実際に文脈の中で判断し、適切に使い分ける練習を行います。まず、基本時制(現在形・過去形)と未来表現の使い分けに関する演習から始めます。次に、完了相(現在完了・過去完了・未来完了)が持つ「基準時点との繋がり」という概念を、完了・結果、経験、継続の各用法を通して確認します。続いて、進行相(現在進行・過去進行・未来進行、および完了進行)が示す「動作の途中・一時性」や「継続性」のニュアンスを捉える練習を行います。状態動詞と進行形の関係についても確認します。さらに、複文における重要なルールである「時制の一致」とその例外について、具体的な文で検証します。最後に、これらの知識を総合的に活用し、文脈に最も適した動詞の形を選ぶ応用問題に取り組みます。これらの演習を通して、英語の時間表現を正確に理解し、使いこなすための実践力を養成しましょう。
1. はじめに:講義内容の確認と応用
1.1. 講義編の復習
- 前回の「時制・相:形態と時間表現(講義編)」では、英語の動詞が時間をどのように表現するかについて、時制 (Tense) と相 (Aspect) の二つの軸から学びました。
- 基本時制(現在・過去)、未来表現 (
will
,be going to
等)、完了相(現在完了・過去完了・未来完了)、進行相(現在進行・過去進行・未来進行)、そして完了進行相について、それぞれの形態(作り方)、核心的な意味、そして具体的な用法(状態、習慣、完了、経験、継続、進行中、予定など)を解説しました。 - また、状態動詞と進行形の関係や、複文における時制の一致の原則と例外についても確認しました。
1.2. 本演習編の目的と構成
- この演習編では、講義で学んだ時制・相に関する知識を、具体的な英文を用いて確認し、定着させることを目的とします。様々な文脈の中で、どの時制・相が最も適切かを選択したり、その理由を説明したりする練習を通して、知識を実践的なスキルへと高めます。
- 本演習編は以下の構成になっています。
- 基本時制(現在形・過去形)の用法: 現在形と過去形の基本的な使い方を区別する演習。
- 未来表現の使い分け:
will
,be going to
, 現在進行形などの未来表現を文脈に応じて使い分ける演習。 - 完了相(現在完了・過去完了・未来完了)の用法: 完了・経験・継続などの用法を識別し、過去形との違いを理解する演習。
- 進行相(基本・完了)の用法: 進行中の動作や一時性、継続性を捉え、状態動詞との区別を意識する演習。
- 時制の一致: 主節が過去形の場合の従属節の時制変化や例外を確認する演習。
- 総合問題: 文脈全体を考慮して、最も適切な動詞の形を選ぶ応用演習。
- 正確な時制・相の理解と運用は、読解・作文の両方において極めて重要です。各演習問題に丁寧に取り組み、解説を通して理解を深めていきましょう。
2. 演習1:基本時制(現在形・過去形)の用法
2.1. 問題
以下の各文について、( )内の動詞を最も適切な形(現在形または過去形)に直しなさい。必要に応じて、主語に合わせた形(例:三人称単数現在の-s)にすること。その形を選んだ理由も簡潔に説明しなさい。
- Water (boil) at 100 degrees Celsius.
- My family (go) to Hawaii for vacation last summer.
- The sun (rise) in the east and (set) in the west.
- Shakespeare (write) many famous plays in the late 16th and early 17th centuries.
- He usually (drink) coffee in the morning, but this morning he (drink) tea.
- I (see) that movie yesterday. It (be) really exciting.
- The earth (revolve) around the sun.
- She told me that her brother (live) in London then.
2.2. 解答例と解説
- boils
- 理由: 水が摂氏100度で沸騰するのは「普遍的真理・科学的事実」であるため、現在形を用いる。主語 Water は三人称単数扱いなので -s が付く。
- went
- 理由: last summer という明確な過去を示す副詞句があるため、過去形を用いる。go の過去形は went。
- rises / sets
- 理由: 太陽が東から昇り西に沈むのは「普遍的真理・自然法則」であるため、現在形を用いる。主語 The sun は三人称単数なので、それぞれの動詞に -s が付く。
- wrote
- 理由: シェイクスピアが活躍したのは明確な過去(16世紀末~17世紀初頭)の出来事であるため、過去形を用いる。write の過去形は wrote。
- drinks / drank
- 理由: 前半は usually があることから「現在の習慣」を表すため、現在形 drinks (主語 He は三人称単数)。後半は this morning が過去の特定の時(今が午後以降なら)を指しているため、過去形 drank を用いるのが一般的。(もし「今朝これから飲む」なら未来表現になるが、文脈上、過去の対比が自然)。
- saw / was
- 理由: yesterday という明確な過去を示す副詞があるため、前半は過去形 saw (see の過去形)。後半もその映画が面白かったという過去の感想なので、過去形 was (be の過去形、主語 It に合わせる)。
- revolves
- 理由: 地球が太陽の周りを公転するのは「普遍的真理・科学的事実」であるため、現在形を用いる。主語 The earth は三人称単数なので -s が付く。
- lived
- 理由: 主節の動詞が told (過去形) であり、従属節の内容(兄がロンドンに住んでいた)が主節の時点(彼女が私に話した時)と「同時」の過去の事実であるため、時制の一致により過去形 lived を用いる。(直接話法なら
lives
またはlived
)。
- 理由: 主節の動詞が told (過去形) であり、従属節の内容(兄がロンドンに住んでいた)が主節の時点(彼女が私に話した時)と「同時」の過去の事実であるため、時制の一致により過去形 lived を用いる。(直接話法なら
3. 演習2:未来表現の使い分け
3.1. 問題
以下の各文について、( )内の語句を文脈に合うように並べ替え、適切な未来表現を用いた文を完成させなさい。なぜその未来表現が適切なのか、理由も簡潔に説明しなさい。
- Look at the sky! (rain / it / to / is / going).
- A: The phone is ringing. B: OK, (get / I / it / will).
- My favorite baseball team (playing / is / tomorrow / afternoon). I have tickets.
- The train (at / arrives / 9:00 a.m.). Don’t be late.
- I promise (call / I / will / you) as soon as I arrive.
- Be careful, or (fall / you / going / are / to).
3.2. 解答例と解説
- Look at the sky! It is going to rain.
- 理由: 空の様子(黒い雲など)という「現在の兆候」に基づいて、差し迫った未来(雨が降りそうだ)を予測しているため、be going to が適切。
- A: The phone is ringing. B: OK, I will get it (または I’ll get it).
- 理由: 電話が鳴っているのを聞いて、その場で「私が出る」という「意志」を表明しているため、will が適切。
- My favorite baseball team is playing tomorrow afternoon. I have tickets.
- 理由: チケットを持っていることから、個人的に「確定している未来の予定」と考えられるため、現在進行形 is playing が適切。
- The train arrives at 9:00 a.m. Don’t be late.
- 理由: 列車の到着時刻という「確定した公的なスケジュール(時刻表)」を表すため、未来のことでも現在形 arrives が適切。
- I promise I will call you (または I’ll call you) as soon as I arrive.
- 理由: promise(約束する)という動詞が示すように、「電話をする」という未来の行動に対する「意志・約束」を表しているため、will が適切。as soon as I arrive は時を表す副詞節なので現在形 arrive が使われている点にも注意。
- Be careful, or you are going to fall.
- 理由: 相手が不安定な状況にあるなど、「現在の兆候」に基づいて、今にも落ちそうだという近い未来を予測・警告しているため、be going to が適切。
4. 演習3:完了相(現在完了・過去完了・未来完了)の用法
4.1. 問題
以下の各文について、( )内の動詞を最も適切な形(現在完了形、過去完了形、未来完了形、または過去形)に直しなさい。その形を選んだ理由(完了・結果、経験、継続、大過去など)も簡潔に説明しなさい。
- I (lose) my key. I can’t enter my house now.
- She (live) in Paris for five years before she moved to London last year.
- My parents (be) married for 30 years next April.
- He told me that he (never see) snow before he came to Japan.
- We (just finish) lunch. Would you like some coffee?
- I (read) that book when I was in high school.
- How many times (you visit) Europe so far?
- By the time you get this email, I (leave) for New York.
4.2. 解答例と解説
- have lost
- 理由: 鍵をなくした(過去の出来事)結果、今家に入れない(現在の状況)という「完了・結果」を表すため、現在完了形が適切。
- had lived
- 理由: 彼女がロンドンに引っ越した (moved – 過去) よりも前に、パリに5年間住んでいた(大過去からの継続)ことを示すため、過去完了形が適切。
- will have been
- 理由: 来年の4月 (next April – 未来の時点) までに、結婚している状態が30年間継続することになる、という「未来完了(継続)」を表すため、未来完了形が適切。
- had never seen
- 理由: 彼が日本に来た (came – 過去) よりも前に、雪を見た経験がなかった(大過去の経験の否定)ことを示すため、過去完了形が適切。(時制の一致も考慮)
- have just finished
- 理由: just があり、「ちょうど」昼食を終えたところだ、という「完了・結果」を表すため、現在完了形が適切。
- read (/red/)
- 理由: when I was in high school という明確な過去の時点を示す副詞節があるため、過去形が適切。現在完了形は使えない。read の過去形は同形だが発音が異なる。
- have you visited
- 理由: so far (今までのところ) という表現があり、過去から現在までの「経験」の回数を尋ねているため、現在完了形が適切。
- will have left
- 理由: あなたがこのEメールを受け取る時 (By the time you get … – 未来の時点) までに、私が出発するという動作が完了しているであろう、という「未来完了(完了・結果)」を表すため、未来完了形が適切。
5. 演習4:進行相(基本・完了)の用法
5.1. 問題
以下の各文について、( )内の動詞を最も適切な形(進行形または単純形[基本時制・完了形])に直しなさい。進行形が適切でない場合は、単純形を用いること。その形を選んだ理由も簡潔に説明しなさい。
- Please be quiet. I (try) to concentrate right now.
- She (resemble) her mother very much.
- He (always complain) about his low salary. It’s annoying.
- We (know) each other since we were children.
- It (rain) heavily when I woke up this morning.
- I (think) you are right about this matter.
- They (build) a new bridge across the river these days.
- This soup (taste) a little strange.
- How long (you wait) for the bus? You look cold.
- By the time the guests arrived, she (cook) for three hours.
5.2. 解答例と解説
- am trying
- 理由: right now が示すように、「今まさに」集中しようとしている最中の動作を表すため、現在進行形が適切。
- resembles
- 理由: resemble (似ている) は状態を表す状態動詞であり、通常進行形にしないため、現在形を用いる。主語 She は三人称単数なので -s が付く。
- is always complaining
- 理由: always と共に使われ、繰り返される行為に対する話者の「非難・いらだち」を表すため、現在進行形が適切。
- have known
- 理由: since … があり、子供の頃から「現在まで」知り合いであるという状態の継続を表すため、現在完了形が適切。know は状態動詞なので、原則として現在完了進行形 (have been knowing ×) にはしない。
- was raining
- 理由: when I woke up が示す過去の特定の時点において、雨が降っている最中だったという「過去進行中の動作・状況」を表すため、過去進行形が適切。
- think
- 理由: ここでの think は「~だと思う」という意見・思考内容を表す状態動詞であり、通常進行形にしないため、現在形を用いる。(I am thinking about … なら「~について考えている最中だ」という思考活動を表す進行形は可能)。
- are building
- 理由: these days が示すように、現在を中心とした期間における「一時的な建設活動」を表すため、現在進行形が適切。
- tastes
- 理由: ここでの taste は「~な味がする」というスープの性質・状態を表す連結動詞(状態動詞)であり、通常進行形にしないため、現在形を用いる。主語 This soup は三人称単数なので -s が付く。(I am tasting the soup. なら「味見をしている」という意図的な行為を表す進行形は可能)。
- have you been waiting
- 理由: How long …? で期間を尋ね、「(今まで)どのくらい待ち続けているのか?」、そして You look cold. から現在への影響(結果)も示唆されるため、動作の継続を強調する現在完了進行形が適切。
- had been cooking
- 理由: 客が到着した (arrived – 過去) 時点までに、彼女が3時間料理をし続けていた(過去のある時点までの動作の継続)ことを示すため、過去完了進行形が適切。
6. 演習5:時制の一致
6.1. 問題
以下の各文の( )内の動詞を、時制の一致の原則または例外を考慮して、最も適切な形に直しなさい。
- He said that he (will visit) his uncle the next day.
- I didn’t know that water (boil) at 100 degrees Celsius.
- She told me she (finish) her report before I called her.
- We learned that the American Civil War (end) in 1865.
- I wish I (be) taller.
- He asked me if I (can) swim.
- My father told me that he (go) jogging every morning.
- I thought the new restaurant (be) open until 10 p.m.
6.2. 解答例と解説
- would visit
- 理由: 主節が過去形 said なので、従属節の未来 will も過去形 would に一致させる(時制の一致)。
- boils
- 理由: 水が100度で沸騰することは「普遍的真理」なので、時制の一致の例外として現在形 boils を用いる。
- had finished
- 理由: 主節が過去形 told。彼女がレポートを終えたのは、私が電話した (called – 過去) よりも前なので、従属節は過去完了形 had finished になる(時制の一致、大過去)。
- ended
- 理由: アメリカ南北戦争の終結は「歴史上の事実」なので、時制の一致の例外として過去形 endedを用いる。
- were
- 理由: I wish に続く現在の事実に反する願望は「仮定法過去」であり、be動詞は主語に関わらず were を使うのが正式。
- could
- 理由: 主節が過去形 asked なので、従属節(名詞節)の助動詞 can も過去形 could に一致させる(時制の一致)。
- goes または went
- 理由: 父が毎朝ジョギングするのが(父が話した時点だけでなく)現在も続く習慣なら例外として現在形 goes、単に父が話した時点での過去の習慣なら過去形 went。どちらも可能だがニュアンスが異なる。
- was
- 理由: 主節が過去形 thought。レストランが午後10時まで開いているというのは、その時そう思ったという過去の時点でのことなので、時制の一致により過去形 was を用いるのが自然。(普遍的真理や歴史的事実ではない)。
7. 演習6:総合問題(適切な動詞の形を選ぶ)
7.1. 問題
以下の文の( )に入れるのに最も適切な動詞の形を選び、必要なら形を変えなさい。
- Look! That bird (build) a nest in the tree. a. build b. is building c. has built d. built
- I (not see) him since he moved to Osaka last year. a. did not see b. have not seen c. had not seen d. am not seeing
- She told me that she (want) to become a doctor when she was a child. a. wants b. wanted c. has wanted d. had wanted
- If I (have) enough time tomorrow, I will visit the museum. a. have b. will have c. had d. would have
- This time next week, we (relax) on a beach in Hawaii. a. relax b. are relaxing c. will relax d. will be relaxing
- He (read) three books by the end of last month. a. read b. has read c. had read d. was reading
- I wish I (can play) the piano as well as she does. a. can play b. could play c. can played d. could played
- The earth (be) believed to be flat in ancient times. a. is b. was c. has been d. had been
7.2. 解答例と解説
- b. is building
- 理由:
Look!
があることから、「今まさに」巣を作っている最中の動作を表す現在進行形が適切。
- 理由:
- b. have not seen
- 理由:
since last year
があり、去年から「現在まで」彼に会っていないという状態の継続(経験の否定)を表すため、現在完了形(否定形)が適切。
- 理由:
- b. wanted または d. had wanted
- 理由: 主節が
told
(過去)。子供の頃 (when she was a child
) に思っていたのは、told
の時点と同時かそれ以前。同時と捉えれば過去形 wanted。明確に前の過去(大過去)と捉えれば過去完了形 had wanted。wanted がより一般的。
- 理由: 主節が
- a. have
- 理由:
If
で始まる条件を表す副詞節の中では、未来の内容でも現在形を用いるため have が適切。
- 理由:
- d. will be relaxing
- 理由:
This time next week
という未来の特定の時点において、「リラックスしている最中であろう」という進行中の動作を表すため、未来進行形が適切。
- 理由:
- c. had read
- 理由:
by the end of last month
という過去の特定の時点までに、「3冊の本を読み終えていた」という完了した動作(大過去の完了)を表すため、過去完了形が適切。
- 理由:
- b. could play
- 理由:
I wish
に続く現在の事実に反する願望を表す仮定法過去なので、助動詞can
の過去形 could を用いる。
- 理由:
- b. was
- 理由:
in ancient times
という明確な過去を示す副詞句があるため、過去の事実を表す過去形 was が適切。「(昔)~だと信じられていた」。
- 理由:
8. まとめと次のステップ
8.1. 本演習の振り返り
- この演習編では、英語の時制・相システムについて、基本時制、未来表現、完了相、進行相、完了進行相、そして時制の一致という幅広い項目にわたる実践的な練習を行いました。
- 文脈に応じて適切な動詞の形を選択したり、その選択理由を説明したりするプロセスを通して、各時制・相が持つ核心的な意味やニュアンス、そして用法についての理解を深めることができたはずです。特に、完了形と過去形の違い、進行形が使えない状態動詞、時制の一致の原則と例外などは、正確な英語運用において非常に重要なポイントです。
- 間違えた問題や自信のなかった問題については、必ず解説を読み込み、必要であれば講義編に戻って該当箇所を復習し、知識の穴をなくしておきましょう。
8.2. 態(Voice)への接続
- これまでに、文の構造(文型)と、その中で動詞が時間や状況に応じてどのように変化するか(時制・相)を学んできました。次に学ぶ「態 (Voice)」は、文の視点を変える仕組み、すなわち、動作をする側(能動態)と受ける側(受動態)のどちらに焦点を当てるか、という文法項目です。
- 受動態を作る際には、be動詞 + 過去分詞 という形が基本となりますが、この be動詞は、様々な時制・相(例: is written, was written, has been written, will be written, is being written など)をとります。したがって、本セクションで習得した時制・相の知識は、受動態の文を正しく理解し、構築するための必須の前提知識となります。
- 次の「態:構造変換と意味変化(講義編)」では、能動態と受動態の基本的な作り方、意味・機能の違い、そして様々な時制・相と組み合わせた受動態の形について学んでいきます。