第5問
問1
このタイプの要旨の順序を答える問題は、概ね内容一致問題である。選択肢から予め大まかな内容を頭に入れておき、該当する内容が本文で出てきたら答えられるようにしておくことが重要である。順番に完答していくと、何度も読見返す必要が出てきてしまい、特に時間の制約に厳しい共通テストにおいては得点の低下を招いてしまう。
解答
④ → ⑤ → ① → ②:
問2
高校を卒業、卒業してから20年後、という発言から38歳前後であることが分かる。
解答
②:late 30s
問3
リード文有りの内容一致問題である。資料から問われている内容が分かるので、それに該当する箇所を探せば良い。
今回の問題に関して言えば、タクヤとカスミに対して、それぞれどのようなサポートをしたのか、が問われている。
解答
順に
①:made the product known to people
②:proposed a successful business idea
問4
リード文有りの内容一致問題である。資料から問われている内容が分かるので、それに該当する箇所を探せば良い。
解答
③:regret not appreciating
問5
リード文有りの内容一致問題である。資料から問われている内容が分かるので、それに該当する箇所を探せば良い。
解答
②:recognize her own talent
第6問
A
問1
解答
順に
⑥:Types of time
②:Effects of our feelings
問2
解答
①:major lifestyle change at any age will likely make time slow down
問3
解答
③:reflecting on how many hours you worked today
問4
解答
①:guessing how long you’ve been jogging so far
B
問1
解答
④:light compounds
問2
解答
④:D
問3
解答
②・③
②:you might experience stomach pain.
③:you might lose feeling in your hands.
問4
解答
③:People with a how tolerance to chili peppers can get used to their heat.
問5
解答
⑤:When someone offers you some spicy food, remember it has some benefits.
おわりに
このサイトの方向性としては、あらゆる過去問解説系の媒体に載っているような回答の番号と回答根拠となる文を列挙し、ここに載っている、という解説はしていない。また、単語の意味についても付していない。そういう意味ではかなり特殊である。しかし、むしろ一般的に流布された解説こそが特殊であると主張したい。回答解説の意義・目的とは何であろうか。試験で解けなかった問題が試験中と同等の環境下で解けるようになることだと思う。分からない単語は分からないものとして、どうすれば本文がから意味を導き出せるのか、という訓練である。もちろん一度出題された単語を覚えることは重要であるが、それを覚えることにそんなに意味はないだろう。分からない単語の多くはテーマ特有の専門性の高い単語が多いので、決して出題頻度が高いとは言えず、また、本文内で回答に必要程度の解説がなされていることがほとんどである。
では、どのような方向性で解説を考えているか、というと問題へのアプローチ方法、ということになる。実は、ある程度高いレベルに達すると、設問形式ごとに解法を事前に決めることが可能である。例えば、内容一致問題はリード文の有無によって、解法を分けることができる。リード文とは、答える内容を予め説明する文のことで、Tom is X、というような文である。この場合、トム=Xとなるので、トムについて書かれている内容を本文から抽出し、真偽を検証すればよい。もちろん、文章全体にまたがっている場合もあるが、ほとんどの場合、パラグラフごとの一テーマ内であることが多く、数文の精読で回答できる。一方で、リード文の無い内容一致問題は、選択肢によって問われている内容を確認するが、それは選択肢ごとに決められている。そのため、とりあえず本文を読み進め、選択肢の内容が出てきた時に、選択肢の真偽を確認する、というアプローチをとる。気付いたかもしれないが、リード文のない、本文全体を読む必要のある内容一致問題が問1で出題されている。今回の共通テストでいえば、適切な順序で問題を処理できない場合、イタズラに時間を浪費する可能性がある。
大学入試というのは、多くの試験で過去問や出題意図・方針が公開されており、予め対策が可能なものである。そのため、出題形式や出題順序に対して、予め対策を練っておき、本番で再現をする、ことで確実に得点を高めることが可能である。特に、共通テストは単語や構文が比較的易しくなるので未知語の類推などは必要ない。一方で時間配分や推測問題への対応が重要となる。ただ、これも事前に知らされている内容である。こうした、情報開示に基づき一つ一つ丁寧に対策されたい。