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現代文 Ⅲ 「解答」の技巧

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 本記事では、「読」の考究と題し、具体と抽象、について扱っていく。内容としては、具体と抽象の基本的な意味を抑え、前回に扱った論理的思考を基軸に、文章構造を解析していく。基本的な内容としては前回と変わらないが、それを数段落、ワンシーン、という短い、少ない情報ではなく、文章全体で行なっていく。

目次

はじめに

 ピラミッド・ストラクチャーとは、主張を伝えるための方法論、のこと。基本的には、ビジネスをする上で用いられる方法論であるが、現代文読解において応用できると考え、適用した。
 とは言っても、大手予備校の難関大系コース(東大コースや早慶コースなど)の現代文では、構造分析、という手法が用いられる。この構造分析をする上で根底にある一般理論がピラミッド・ストラクチャーである。そういう観点からすれば、ビジネス用語を直輸入したという点で言えば確かに新しいが、手法自体では多くの予備校で用いられる伝統的手法である。

基本知識

採点基準の研究

 問われている内容が分かれば、必然的に解答が導出される、というわけではない。しっかりと読解できていても、100%の要求水準を満たせるかは別問題である。だからこそ、「神は細部に宿る」、ということを意識してほしい。端的に言えば、文節に区切るということである。多くの場合は、傍線部と選択肢である。
 傍線部は、記述式・選択式の形式は関係ない。傍線部の内容を文節で区切ることで、質問の要素を細かく認識することができる。その一つ一つが採点基準になるのである。選択肢は、当然であるが選択式問題のみである。選択肢を文節で区切りながら内容を本文と確認することで、それぞれを判定することで正誤を確認することができる。
 このように、文節まで区切り、細部まで確認することで、採点基準が明らかになり、正確な解答が可能となるのである。

設問形式別研究

 特に文章読解系科目は、設問形式別に解答手順が概ね決定する。問われている内容と設問形式が同調する傾向があるからだ。そのため、予め対策を行なっておくことで、問われている内容の明確化および時間短縮が期待できる。また、これは日本語だけでなく英語でも共通の考え方である。
 こうした予め対策のできる項目というのは、試験においては最も注意しなければいけない。試験というのは、相対評価によって合否が判定されるものであるから、この項目において、差がつかない・差がついてはいけない、ということが前提になる。設問形式以外にも頻出の分野・問題などは絶対に対策をしなればならない。また、これは大学受験のみならず、相対評価によって合否を判定するもの全てに当てはまる。

解答方法

設問解釈

準備中

解答手続

 解釈によって導き出された「採点基準」を意識しながら、題意を意識しながら、実際に回答する。回答するだけなので、試験においては解説することはない。
 重要となるのは、練習である。まず、採点基準についてである。自らが導き出した採点基準と模範解答を構成する採点基準の差異から、そもそもの「読解」や「設問解釈」ができていたのかを確認する。ここが間違っていると、間違った解答しか導出されない。そして、復習の際、解釈の正否、解答の正否の2項目を確認、四分類することで、間違えた原因を詳細に把握することができる。

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