次に出会う文章を解けるように
- 解くために作られる試験問題は、客観的な採点基準が用意されている
- 全体を俯瞰して読むことで、何が問われ、何を答えるのか、見えてくる
- 「背景知識」や「教養」で誤魔化さず、本文に依拠することで誤答を防ぐ
次に出会う文章を解けるように
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はじめに現代文の基本姿勢として、二点のポイントを紹介しよう。
一点目は、客観的に読む、ということである。これは、あなたの意見や主張は聞いていない、ということである。また、同時に出発点でもある。文章を読んで次の問に答えよ、というような文言で始まる現代文科目においては、回答、その全ての根拠を本文中より抽出しなければいけない。また巷で聞く、現代文を実力ではなく運、とする主張は、筆者と回答者の間にある主張の距離によるものである。これが近ければ点数は上がり、遠ければ点数は下がる。そういう意味で、学習を放棄した者にとっては運によって点数の上下する対象として映るのかもしれない。
二点目は、採点基準より逆算する、ということである。これは、採点基準に沿って回答する、ということである。試験というのは、解く(採点)するために作られているのだから、そこには必ず採点の基準が存在する。採点基準を意識した学習を積み・回答をすることで、得点を伸ばすことが可能である。さらにいえば、試験中に採点基準をイメージし、回答できるようにしたい。採点基準は、模試であれば解答・解説の冊子に記載されているし、入試であれば(東大をはじめとする難関大に限られるが)各予備校の解答速報より共通項を探ることで確認できる。
また、この基本姿勢は、他の教科でも同様に当てはまるものである。例えば、数学においては回答指針を示すことによって同じ計算ミスでも得点が変わることがあったり、英語において文法知識の確認が不明と理由で「意訳」による減点・不正解、がこれにあたる。
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① 猛威
② 遍歴
問われている内容は、対面をテレワークに切り替えた際に生じる具体的な結果について空所Xを選択肢から補充する空所補充問題。また回答形式は「Xが限られるから」と原因について回答する形式。参考情報は以下の通り。
テレワークの結果
空所直後が回答根拠(主な原因)
このタイプの問題について、基本的な回答指針としては、抽象化する、ということ。つまり、様々な情報の伝達を意図的に制限することが可能になるということ。自身の表情や仕草の情報発信、相手の感情の起伏、といったものを自身の情報を発信、相手の情報を受信、と置き換え、これが対面であると強制的に行ったり来たりするのに対し、テレワークではこれらを意図的に管理・制限することが可能である、ということ。
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傍線部を含む段落で、対面とテレワークを比較し、メリット・デメリットが説明されており、これのデメリットについて答える問題。
まず、情報を整理する必要がある。この段落では、日本の職場について説明されている。
結果
内容としては概ね上記のとおり。因果関係に注意したい。この職場環境に対して、対面とリモートの特徴を前問の解説をもとに考えていただきたい。実は前段落の具体例であるから、前問と同様に対面ならではのデメリット(のように考えられる)を選択すればよい。内容としては、前問と同じである。
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