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早稲田大学 法学部 2022年度 現代文

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 はじめに現代文の基本姿勢として、二点のポイントを紹介しよう。

 一点目は、客観的に読む、ということである。これは、あなたの意見や主張は聞いていない、ということである。また、同時に出発点でもある。文章を読んで次の問に答えよ、というような文言で始まる現代文科目においては、回答、その全ての根拠を本文中より抽出しなければいけない。また巷で聞く、現代文を実力ではなく運、とする主張は、筆者と回答者の間にある主張の距離によるものである。これが近ければ点数は上がり、遠ければ点数は下がる。そういう意味で、学習を放棄した者にとっては運によって点数の上下する対象として映るのかもしれない。

 二点目は、採点基準より逆算する、ということである。これは、採点基準に沿って回答する、ということである。試験というのは、解く(採点)するために作られているのだから、そこには必ず採点の基準が存在する。採点基準を意識した学習を積み・回答をすることで、得点を伸ばすことが可能である。さらにいえば、試験中に採点基準をイメージし、回答できるようにしたい。採点基準は、模試であれば解答・解説の冊子に記載されているし、入試であれば(東大をはじめとする難関大に限られるが)各予備校の解答速報より共通項を探ることで確認できる。
 また、この基本姿勢は、他の教科でも同様に当てはまるものである。例えば、数学においては回答指針を示すことによって同じ計算ミスでも得点が変わることがあったり、英語において文法知識の確認が不明と理由で「意訳」による減点・不正解、がこれにあたる。

基礎講座

 いわゆる「授業」に該当する記事を、「基礎講座」として扱っています。過去問解説では、どうしても一対一の対処療法的なものになってしまいます。その点、「基礎講座」では体系的に受験レベルの基本情報を扱います。

 大学受験に際する情報を全て暗記すると膨大ですが、知識の使い方を応用することで、覚えるべき情報は減らすことができます。「基礎講座」では、本質を抑えることで、最小の情報で最大の効果、を目指しています。ぜひ、科目に対する基本知識の習得にお役立てください。

目次

得点状況と分析

得点状況

準備中

年度教科科目配点受験者平均点合格最低点
2023外国語英語6015028.17390.25
国語5023.613
地歴・公民または数学日本史4022.932
世界史27.723
政治・経済22.673
数学159.243
2022外国語英語6015026.84489.895
国語5027.268
地歴・公民または数学日本史4022.598
世界史25.176
政治・経済21.323
数学121.034
2021外国語英語6015027.98790.295
国語5024.060
地歴・公民または数学日本史4023.428
世界史26.878
政治・経済22.263
数学160.087
年度試験科目配点受験者平均点合格最低点

分析

準備中

(三)

問十三

知識問題のため解説省略

解答例

A 臨機
B 融通

問十四

知識問題のため解説省略

解答

ハ・ニ

問十五

 脱文挿入の問題。脱文の内容を丁寧に読むことで、挿入箇所を特定する。
 まず、指示語(そういう意味)が用いられているということ。直前部に「そういう意味」に相当する内容がなければならない。
 そして、文節レベルで精読していく。すると、【「使える」とは、一つの《状態》をこそ意味する(そういう意味で)。】、となる。ここから、後続する文が「一つの《状態》」に関する説明があると予想する。
 ここから、直前部に「そういう意味」に相当する内容、直後部に「一つの《状態》」に相当する内容があることが分かる。

解答

問十六

 直前部では「使える」について、価値の決定され方について説明がされている。これに相当する内容を選択すればよい。

 選択肢の二字熟語は頻出であるので、覚えておくとよい。

解答

問十七

 本文の抽象表現について、具体例を問う問題。内容は、空所直後に「それは」とあるので、これが空所の内容であることが分かる。また、次の段落でも詳しい説明がされている。「熟練度」をキーワードに読み解けばよい。
 こうした問題から、字面を追って何も理解していない受験生を排除したい、という狙いが伺える。

解答

問十八

 空所3を含む段落の次の段落以後が解答根拠となる箇所となる。空所4直前部の内容から抽象性を抽出し、器官を具体例として内容と問う問題。
 内容としては、「道具は使用対象に合わせて臨機応変に、その使用方法を変更させる」、というもの。
 

解答

問十九

 基本的な解説指針として、内容一致問題に対し個別的に解説は行わない。時間をかけて読み込めば、正解に辿り着くことはできる。また、現代文科目の設問は個別性が高く、ある設問に対して理解したとことで意味はない。
 重要なのは、解法の固定化と再現性である。事前に解答指針を明確に固定し、様々な設問で実践を通して訓練を積むことで、あらゆる問題で再現することができる。
 とは言え、これだけでは学力の伸長は見込めないであろうから、解法の例を2パターン示しておく。

解法例
 早稲田・上智に関しては、時間制約と読解難易が比較的高いことから、「読み返さない場合」をオススメする。難関大の場合は、高い情報処理能力を受験生に求めているためである。
 MARCH・関関同立に関しては、時間制約と読解難易が比較的低いことから、「読み返す場合」をオススメする。中堅大の場合は、易しい課題への正確性、を求めているからである。

読み返さない場合
  1. 本文を読む前に内容一致問題があるかを確認し、あれば選択肢ごとのテーマを把握
  2. 本文を読む中で、選択肢のテーマがあれば、その都度、選択肢と本文の整合性を確認
  3. 本文を読み終えたら、ある程度、選択肢を絞り、あたりをつける。
  4. 最終確認をし、選択を決定する。
    ※この時、選択肢の確認箇所を瞬時に認識できるようにしていく必要がある。
読み返す場合
  1. 本文を読み終えたら、ある程度、選択肢を絞り、あたりをつける。
  2. 最終確認をし、選択を決定する。
    ※この時、選択肢の確認箇所を瞬時に認識できるようにしていく必要はないが、テーマレベルでは把握しておく必要がある。
解答

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