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はじめに現代文の基本姿勢として、二点のポイントを紹介しよう。
一点目は、客観的に読む、ということである。これは、あなたの意見や主張は聞いていない、ということである。また、同時に出発点でもある。文章を読んで次の問に答えよ、というような文言で始まる現代文科目においては、回答、その全ての根拠を本文中より抽出しなければいけない。また巷で聞く、現代文を実力ではなく運、とする主張は、筆者と回答者の間にある主張の距離によるものである。これが近ければ点数は上がり、遠ければ点数は下がる。そういう意味で、学習を放棄した者にとっては運によって点数の上下する対象として映るのかもしれない。
二点目は、採点基準より逆算する、ということである。これは、採点基準に沿って回答する、ということである。試験というのは、解く(採点)するために作られているのだから、そこには必ず採点の基準が存在する。採点基準を意識した学習を積み・回答をすることで、得点を伸ばすことが可能である。さらにいえば、試験中に採点基準をイメージし、回答できるようにしたい。採点基準は、模試であれば解答・解説の冊子に記載されているし、入試であれば(東大をはじめとする難関大に限られるが)各予備校の解答速報より共通項を探ることで確認できる。
また、この基本姿勢は、他の教科でも同様に当てはまるものである。例えば、数学においては回答指針を示すことによって同じ計算ミスでも得点が変わることがあったり、英語において文法知識の確認が不明と理由で「意訳」による減点・不正解、がこれにあたる。
いわゆる「授業」に該当する記事を、「基礎講座」として扱っています。過去問解説では、どうしても一対一の対処療法的なものになってしまいます。その点、「基礎講座」では体系的に受験レベルの基本情報を扱います。
大学受験に際する情報を全て暗記すると膨大ですが、知識の使い方を応用することで、覚えるべき情報は減らすことができます。「基礎講座」では、本質を抑えることで、最小の情報で最大の効果、を目指しています。ぜひ、科目に対する基本知識の習得にお役立てください。
準備中
年度 | 教科 | 科目 | 配点 | 受験者平均点 | 合格最低点 | |
2023 | 外国語 | 英語 | 60 | 150 | 28.173 | 90.25 |
国語 | 50 | 23.613 | ||||
地歴・公民または数学 | 日本史 | 40 | 22.932 | |||
世界史 | 27.723 | |||||
政治・経済 | 22.673 | |||||
数学 | 159.243 | |||||
2022 | 外国語 | 英語 | 60 | 150 | 26.844 | 89.895 |
国語 | 50 | 27.268 | ||||
地歴・公民または数学 | 日本史 | 40 | 22.598 | |||
世界史 | 25.176 | |||||
政治・経済 | 21.323 | |||||
数学 | 121.034 | |||||
2021 | 外国語 | 英語 | 60 | 150 | 27.987 | 90.295 |
国語 | 50 | 24.060 | ||||
地歴・公民または数学 | 日本史 | 40 | 23.428 | |||
世界史 | 26.878 | |||||
政治・経済 | 22.263 | |||||
数学 | 160.087 | |||||
年度 | 試験科目 | 配点 | 受験者平均点 | 合格最低点 |
準備中
知識問題のため解説省略
A 曖昧
B 通暁
まず、傍線部の解釈から行う。「からだ」と「すがた」を切り離し、「からだ」の「呼応性」に依拠した「すがた」との関わり方を別の方法へ変更してきた、ということ。「」で括られた単語は、基本的に本文中で意味を改めて確定しなければいけない単語である。辞書などの知識に頼ることはオススメしない。
そして、選択肢の選択である。今回の設問では「『私たち』は、」以後の部分で、感情系の要素が入っていることに注目したい。感情表現は判定が難しいので、それ以外の部分によって選択することをオススメする。
ロ
接続詞の機能を問問題。前後関係の関係性が問われている。基本事項であるので確実に正解したい。
特に今回は、有名な「たしかにA、しかしB」という入試頻出の譲歩構文の派生系が正解になる。接続詞自体は同義表現に変更可能であるから、字面だけ暗記していると間違うかもしれないが、合格を考えるとミスが許される問題ではない。
ハ
傍線部に指示語(そのような)が含まれているので、指示語の内容を特定することから始める。すると、「からだ」であり「こころ」である場、であることが分かる。それが貧しくなっているという、提示文であるから、内容説明は傍線部以後に書いてあると、アタリをつけたい。そういう意味では、今回の設問に関して、必ずしも指示語の特定は必要ないかもしれない。
傍線部解釈について、「貧しく『なっている』」に注目すると、変化、を読み取ることができる。そして、これは全ての選択肢に反映されていることに注目したい。
回答根拠としては、ピンポイントで「この文」というよりは、テーマ単位で考え、傍線部を含む段落から2つ先の段落まで計三段落を読んで答えることをオススメする。
イ
空所が指示語で修飾されているで、直前部に注目する。
当事者−援助者−死者の三角関係において、援助者は一方について語るともう一方が霞む、という内容。
選択肢後半のカタカナについては、頻出用語なので分からなけれ確認しておくと良い。
ニ
傍線部解釈から始める。傍線部内に「」が用いられているので、「還流する対話」が何であるのか、を確定させる必要がある。すると、数行後ろの「相互交流」が該当することが分かる。
一つ前の行にある「入れ子式の二者関係」と対比させて、複数人の会話が循環する、というようなイメージを持てると良い。単に意味だけでなく、対比構造を意識することで理解を深めることができる。
ニ
傍線部解釈から始める。傍線部内に「」が用いられているので、「等身大のスピリチュアリティ」が何であるのか、を確定させる必要がある。また、今回の問題は因果関係を問うているので、その上で、因果関係について考える。
ロ
基本的な解説指針として、内容一致問題に対し個別的に解説は行わない。時間をかけて読み込めば、正解に辿り着くことはできる。また、現代文科目の設問は個別性が高く、ある設問に対して理解したとことで意味はない。
重要なのは、解法の固定化と再現性である。事前に解答指針を明確に固定し、様々な設問で実践を通して訓練を積むことで、あらゆる問題で再現することができる。
とは言え、これだけでは学力の伸長は見込めないであろうから、解法の例を2パターン示しておく。
解法例
早稲田・上智に関しては、時間制約と読解難易が比較的高いことから、「読み返さない場合」をオススメする。難関大の場合は、高い情報処理能力を受験生に求めているためである。
MARCH・関関同立に関しては、時間制約と読解難易が比較的低いことから、「読み返す場合」をオススメする。中堅大の場合は、易しい課題への正確性、を求めているからである。
ホ
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