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はじめに現代文の基本姿勢として2点のポイントを紹介しよう。
一点目は、客観的に読む、ということである。これは、あなたの意見や主張は聞いていない、ということであり、同時に出発点でもある。文章を読んで次の問に答えよ、というような文言で始まる現代文科目においては、回答、その全ての根拠を本文中より抽出しなければいけない。また巷で聞く、現代文を実力ではなく運、とする主張は、筆者と回答者の間にある主張の距離によるものである。これが近ければ点数は上がり、遠ければ点数は下がる。そういう意味で、学習を放棄した者にとっては運によって点数の上下する対象として映るのかもしれない。
二点目は、採点基準より逆算する、ということである。これは、採点基準に沿って回答する、ということである。試験というのは、解く(採点)するために作られているのだから、そこには必ず採点の基準が存在する。採点基準を意識した学習を積み・回答をすることで、得点を伸ばすことが可能である。また、この基本姿勢は、他の教科でも同様に当てはまるものである。例えば、数学においては回答指針を示すことによって同じ計算ミスでも得点が変わることがあったり、英語において文法知識の確認が不明と理由で「意訳」による減点・不正解、がこれにあたる。
得点状況と分析
得点状況
準備中
分析
準備中
一
問一:漢字
省略
問二:内容説明(選択)
傍線部解釈を丁寧に行う必要のある問題。この近代的価値、複雑で解決困難、については内容理解をしておきたいところ。特に、前者のような指示語が傍線部内に含まれる場合は確認しておきたい。後者については、傍線部の属性がテーマの宣言文であることに注目し、いわゆる抽象から具体の抽象にあたるので具体的な説明が後続することを意識したい。同程度の抽象度でまとめられるのは具体部分の後の抽象部分となる(ことが多い)。
この近代的価値、とは近代的ヒューマニズムを指している。同じ文言で形容されているので分かりやすい。また、ヒューマニズムという単語は単語帳などで覚えている人もいるだろうが、具体的な説明がなされているので、特段に覚える必要はない。このように、難関大学では現代文を暗記能力ではなく読解能力を試験する傾向が強い。
複雑で解決困難、とは一方では生命尊重を高々と掲げ。「他方では、自己決定や自己の幸福追求権を掲げ、この両者が全く対立してしまうのである」という部分を指している。
選択肢では言い換えられているため、直接的な表現を抜き出して当てはめるような回答手法は役に立たない。ただ、直接的ではないにしても、本文内の具体例など同義表現が組み合わされているだけなので、特段に難しいわけではない。丁寧に読み進めていけば、十分に正解することが可能である。
解答
ハ:生命尊重を絶対的な基準とした場合、人間としての尊厳を損なう状態に置かれたとしても延命が優先され、他の近代的価値と対立する自体が生じるということ。
問三:内容説明(選択)
後続する文で、それ(傍線部)は…、と傍線部の内容について説明がなされていることに注目したい。
解答
ロ:人間の自由や自己決定、幸福追求といった近代的な諸価値は、その根底に人間の生命の尊重があるから。
問四:内容説明(選択)
傍線部の前半部分については、この傍線部以前に丁寧に説明がなされているので、読み返すことなく理解できている状態になっていなければならない。その上で、傍線部の後半部分について検討する。
傍線部の後半部分については、傍線部のすぐ後の部分で説明されており、基本的に不可能であるが例外措置によって可能にしている、という内容が読み取れる。
上記の内容より、傍線部の前半と後半の内容を満たす選択肢を選べば良い。
解答
イ:人間にとって重要な二つの価値が対立する事態となった場合、例外を設けない限り二つの権利は両立できなくなったということ。
問五:空所補充(記述)
この設問に関しては解説することはない。それほどに間違うことはありえない。もし間違うようなことがあれば、現代文科目の回答姿勢を見直す必要がある。
問六:空所補充(選択)
空所を含む段落が「つまり」で始まるので、前段落のマトメである。そのため、前段落の具体例から内容を理解することが重要である。
問七:脱文挿入(選択)
まず、挿入文の「だからこそ」に注目したい。これにより、挿入分は結果を表す内容であることが分かり、一方で空所の前に原因となる内容となることが分かる。
そして、挿入分の「普遍的」に注目したい。因果関係はイコール関係とも考えることができるので、空所前の内容は「普遍的」を指し示す内容である。
問八:内容説明(選択)
準備中
解答
ニ:他者との関係を築いて行こうとする中で、何らかの「善」が共有されることによってディグニティが発生するということ。
問九:空所補充(記述)
まず、空所に入る内容について考える。シンプルに本文から抜き出せは良い。ここでは「値する」が相当する。
そして、ここでは抜き出しではなく形容詞を指定されているので、これを形容詞へと言い換える。最終的には知識問題であるので、漢字同様、試験中にどうなるものではないので、語彙力に自信のない方は捨て問として諦めることも重要である。1問間違えても合格は可能である。
問十:空所補充(選択)
準備中
問十一:内容一致(選択)
明らかに違う選択肢を切り、残った選択肢を読み取れば良い
もし、選択肢を読んで、切れる選択肢がなかったり、該当箇所が分からないのであれば、本文を読めていない。深く反省し、試験前に受験態度を改める必要がある。
解答
ハ:医療が発達し、人間存在が生でも死でもない不安定な状態に置かれたことに対して、自己決定や生命尊重といった近代的価値を用いて答えを出そうとしても困難である。
おわりに
早稲田大学クラスになると、本文と選択肢とで表現が異なる形式が採用されている。そのため、本文を全く読んでない人は完全に感覚に頼り切った回答となり、合格難易度は格段に跳ね上がることになる。ただ、今回の問題に関して言えば、難易度としては非常に易しく、読解問題に関しては満点が狙える難易度である。文章構造、対比・因果、抽象・具体、といったテーマで読めているか、傍線部解釈・選択肢検討はできているか、その完成度が問われていると言ってもよいかもしれない。